漫画 漫画紹介

【漫画紹介】「マタギガンナー」藤本正二・作、ファン・アルバラン・画【おすすめ】

スポンサーリンク

*一番上の画像は僕所蔵の本です。「マタギガンナー 」(藤本正二・作、ファン・アルバラン・画/講談社)より引用。

「マタギガンナー」週刊モーニング(講談社)にて連載されていた漫画で。2022年第24号~2025年第23号で終了しました。

(あらすじ)

秋田に住む老マタギ(熊撃ち猟師)の山野仁成は、妻に先立たれて一人で暮らしていた。
ある日、近所で都会からの粗大ゴミの不法投棄があった。山野仁成は捨てられた家電の1つを拾い上げた。それはネットに接続して海外とオンラインゲームが出来るゲーム機だった。
ゲームにもネットにも疎い山野仁成は、電器店の立花に頼んでネットを開通させゲーム機を使えるようにした。
オンラインゲームは「ガンナーズ・トライブ」という対戦シューティング物だった。山野仁成は今までゲームをしたことが無かったが、操作を覚えていくうちに、2年後、マタギのスキルを活かして凄腕のスナイパーになっていった。

「マタギ」という伝統的狩猟と「最新オンラインゲーム」の異色の組み合わせですが、「銃」を使うという共通項で繋がっています。

秋田の老マタギ・山野仁成は熊撃ちを生業としていましたが、妻に先立たれ、マタギとしても年をとっているため、娘にこの先の生活を心配されていました。

ある日、山野仁成は近所で都会からの不法投棄の現場を目撃します。
彼は大量の粗大ゴミの中に黒い箱状の家電のような物を発見します。
それはオンラインゲームが出来るゲーム機でした。

テレビと接続できることが判明しますが、ネットに接続できていないためゲーム機を使うことはできません。
そこで山野仁成は近所の電器店に接続の依頼をします。

ネットが開通しゲームが出来るようになりましたが、山野仁成はゲームをしたことが無いので、ゲーム開始前のキャラクターメイキングの段階で悪戦苦闘します。
とりあえず日本人らしい格好を選びますが、出来上がったのはチョンマゲに褌一丁の侍の姿でした。

山野仁成はゲームに参戦しますが、開始直後にヘッドショットを喰らいます。
ゲームを続けていくことで、ゲームの内容を理解していきます。

少しずつゲーム操作を覚え、慣れてきたところで応戦します。
そして初めてヘッドショットに成功し、狙撃は狩猟に通ずることに山野仁成は気付きます。

山野仁成はゲームを続け、2年後、山野仁成は凄腕スナイパーに成長していました。
英語が理解できないため誰とも会話せず無言でゲームを続けることで、山野仁成はゲーム内で「神秘的な凄腕スナイパー」としてゲーム参加者たちに一目置かれる存在として認識されていきました。
異世界モノでチートスキルを持った勇者のような感じです。

ゲームという特性上、プレイヤーは撃たれて死んでも復活します。そのため命の存在が希薄になり死を軽視しがちになります。それはゲーム内のプレイにも反映されます。
山野仁成はマタギとして熊撃ちを職業としています。作中に登場する山野仁成の言葉「銃を持つということは死ぬかもしれないということだ」はゲームでの死に慣れてしまったプレイヤーに教訓を与えます。

原作は「終電ちゃん」(講談社)を描かれた漫画家の藤本正二先生、作画はDCコミックス(代表作「バットマン」「スーパーマン」)のインカー(ペン入れ担当)出身のスペイン人漫画家のJuan Albarran(以後片仮名表記、ファン・アルバラン)先生という、異色の組み合わせで「マタギガンナー」は執筆されていました。

コミックDAYSチャンネルでのインタビュー動画によると、作画担当のファン・アルバラン先生は昔から漫画家志望であり、スペインバルセロナでDCコミックスのインカー(ペン入れ担当)を7年間していましたが、人が描いた線をペン入れする仕事よりも「自分で考えた漫画を描きたい」と思うようになりました。

追記:
2025年10月14日に公開されたファン・アルバラン先生の連載エッセイ漫画「A Mangaka"s Road to Japan」によると、コロナ禍でスペイン国内でロックダウンが起こり、DCコミックスの制作が停止になりました。
他にもアメコミだけでなく世界中の出版社が漫画の制作が停止に追いこまれたそうです。当然インカーの仕事も停止します。唯一、日本だけが漫画制作が継続されていたので、ファン・アルバラン先生は日本での仕事を視野に入れることになったそうです。

彼は漫画家とアシスタントをマッチングする「GANMO」というサイトを利用し、勉強のために日本の漫画家のアシスタントの仕事をするようになりました。
何人かの漫画家を手伝い、そのうちの1人、左藤真通先生(代表作「この世界は不完全すぎる」)が、編集者に「マタギガンナー」の作画担当としてファン・アルバラン先生を推薦したそうです。

ファン・アルバラン先生のインタビュー動画です。
彼はスペイン・バルセロナから、現在は九州に移り住んでいます。

僕はイタリアの「ヨーロッパ漫画学院」の非常勤講師をしていることもあり、外国の人たちが日本の漫画に憧れる様子を現地で数多く目にしてきました。
そして彼らが日本で漫画家デビューする難しさも知っています。
そんな中でファン・アルバランさんの行動力は、海外に住む漫画家志望の人たちに勇気を与えるものだと思っています。

僕は以前から「マタギガンナー」を愛読しており、ファン・アルバラン先生とはFasebookをきっかけに交流を持つようになりました。

2025年8月、彼はスペインの知人と共に東京旅行にやってきました。その際に僕と会うことになりました。
場所は「トキワ荘マンガミュージアム」です。昭和30年代に手塚治虫先生や藤子不二雄先生たちが住まわれていた伝説のアパート「トキワ荘」を美術館として再現で建築された施設です。漫画家にとって憧れの聖地です。
画面右端がファン・アルバラン先生、そして右からケヴィンさんラウラさんです(投稿許可済)。

ケヴィンさんとラウラさんはYouTubeで漫画専門チャンネルを開設されていて、ファン・アルバラン先生にインタビューをされています。

ファン・アルバラン先生を含め3人は日本語が少しだけしか話せないので、僕は拙い英語で彼らを案内しました。
日本漫画が好きな彼らにとっても「トキワ荘」は漫画の聖地でした。特にラウラさんは石ノ森章太郎先生や水野英子先生の熱狂的ファンで、先生たちのルーツに感激されていました。

「トキワ荘マンガミュージアム」を出た後は、休憩のためにミュージアム近くにある「ふるいちトキワ荘通り店 蔵」に入りました(当日の店の写真は無いので過去撮影のものを流用しました)。
ここは1階が喫茶コーナーになっていて、食事の注文をすれば本棚の漫画を読めるようになっています(販売もあり)。2階は「トキワ荘ミュージアムサロン」になっており、広い談話室になっており交流の場になっています。
僕らは1階で軽めの食事を摂り雑談を楽しみました。

僕は「マタギガンナー」の第1巻を持ってきていたので、ファン・アルバラン先生にサインをお願いしました。

店長さんがファン・アルバラン先生に気付き、本人だと知って驚かれていました。
そして色紙を用意してサインをお願いされました。

「ふるいちトキワ荘通り店 蔵」では多くの漫画家サインが展示されています。ここにファン・アルバラン先生の色紙が追加されます。

現在「マタギガンナー」は連載終了し単行本も最終巻が刊行されました。今は次回作までの間の束の間の休暇を楽しまれています。
将来、ファン・アルバラン先生のオリジナル作品が読めることを楽しみにしています。

・Kindle(amazonリンク)

「マタギガンナー」

・紙単行本(amazonリンク)

「マタギガンナー」

Kindle漫画を読むなら、読み放題がお得です!
200万冊以上の読み放題KindleUnlimitedが 初登録で30日間無料!
時々、2ヶ月、3ヶ月の無料or割安プランも実施中!
詳しくは、下の画像をクリックしてください

 

僕の本棚には、僕の趣味で保管しておいた漫画が、期せずして「お宝」になってしまったものが数多くあります。

「お宝」といってもプレミアが付いて値段が高騰しているものという意味ではありません。
存在そのものが希少となり、現在、紙媒体として入手困難なものを僕の中で「お宝」と定義しています。
「お宝」とまではいかないものの、一風変わったレア度の高いものは、「漫画紹介」のカテゴリに入れています。

このブログではそんな「お宝漫画」などを紹介していきます。

ルサンチマン
【漫画紹介】「ルサンチマン」花沢健吾・著【おすすめ】

*一番上の画像は僕所蔵の本です。「ルサンチマン」(花沢健吾・著/小学館)より引用 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「アイアムアヒーロー」の花沢健吾君の週刊連載デビュー作「ルサンチマン」です。 週刊ビッグコ ...

続きを見る

【お宝漫画】「ザ・ムーン」ジョージ秋山・著【おすすめ】

*一番上の画像は僕所蔵の本です。「ザ・ムーン」(ジョージ秋山・著/復刊ドットコム)より引用。 「ザ・ムーン」は「週刊少年サンデー」1972年14号~1973年18号まで連載された、鬼才・ジョージ秋山先 ...

続きを見る

スポンサーリンク

-漫画, 漫画紹介

Copyright© 漫画棚ブログ , 2026 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.

PAGE TOP