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【漫画紹介】「仮面ライダーSPIRITS」石ノ森章太郎・原案、村枝賢一・画【おすすめ】

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一番上の画像は僕所蔵の本です。「仮面ライダーSPIRITS」(石ノ森章太郎・原案、村枝賢一・画/講談社)より引用

*この記事は映画「シン・仮面ライダー」についてのネタバレはありません。
「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が仮面ライダー50周年企画として、「シン・仮面ライダー」を制作するとの発表があり、巷では賑わいを見せています。
2023年3月17日18時より全国最速公開、3月18日全国公開となります。
庵野秀明監督もそうですが、僕も子供の頃に「昭和ライダー」を観て育った世代なので、「仮面ライダー」に対する思入れは並々ならぬ思いがあります。初めて「仮面ライダー」を観たときの衝撃から50年経ったのかと思うと感慨深いものがあります。
仮面ライダー」は東映の企画であり、漫画家・石ノ森章太郎先生がデザイン&漫画連載をしております。

(「仮面ライダー」のあらすじ)

城北大学の研究生・本郷猛はオートバイレースの訓練中に、悪の組織「ショッカー」に拉致されてしまった。
本郷猛はそこで手術をされ「改造人間」にされた。ショッカーの狙いは優秀な人間に改造手術を施し「改造人間」にして世界征服を企むというものだった。
本郷猛は脳改造が施される前に覚醒し、緑川博士の手引きによりショッカー基地から脱出した。
ショッカーの目的を知った本郷猛は、世界の平和を守るため「仮面ライダー」に変身して日夜戦うのだった。

特撮番組「仮面ライダー」が放送されたのは1971年、僕が幼稚園の頃でした。
オートバイに乗る等身大ヒーローは以前にも「月光仮面」や「少年ジェット」がありましたが、「仮面ライダー」は異形のマスクやボンテージのライダースーツに身を包み、デザイン的に洗練されたカッコ良さがありました。
仮面ライダー」は石ノ森章太郎先生の漫画もありましたが、僕が最初に見たのがテレビ放送されていた特撮版だったので、「仮面ライダー」といえば真っ先に思い浮かぶのが特撮版の姿です。
そのために村枝賢一先生の「仮面ライダーSPIRITS」を読んだときは衝撃的でした。

写真は「仮面ライダーSPIRITS」の単行本と「総集編」です。
村枝賢一先生の絵が見事です。
通常単行本はカラーが入っているのが嬉しいですね。総集編はカラーこそありませんが、村枝賢一先生の絵が大判で見られるので迫力がまたスゴイです。

庵野秀明監督や村枝賢一先生、そして僕などは子供の頃にリアルタイムでテレビで「仮面ライダー」を観た「直撃世代」です。
この「直撃世代」に共通する仮面ライダーのカッコ良さとは何かというと、「ライダースーツとマスクの質感」です。
これは「シン・仮面ライダー」の映像しかり、「仮面ライダーSPIRITS」の絵柄を見ても、執拗にライダースーツとマスクの質感に拘っているのが分かります。
漫画の中で仮面ライダーのスーツやヘルメットの質感が特撮版そのもので表現されて、僕が最初に刷り込まれた「仮面ライダー」そのものが活躍していることがとても嬉しいです。
著者の村枝賢一先生は年齢的に僕と同世代なので、「仮面ライダーのここが好きなポイント」を見事に付いていて「分かってくれて」いて本当に感涙モノです。

ただし、僕が好きなのは初期の1号ライダーの質感なんですよね。だから2号ライダーが登場した時に、スーツの側面にラインが入ったのには「えっ!?」と思いました。
1号ライダーとデザインの区別をするための工夫なのは分かりますが、ラインが太過ぎると思いました。ラインが太いとスーツのシャープさが消えてモッタリして野暮ったい見た目になりますし、なにより側面にラインが入ることでスーツがジャージに見えてしまうのが残念でした。シルエットは変わらなくても「質感」が変わることが子供心にも残念と思ったものです。2号ライダーはキャラクターとしては好きなんですけどね。
藤岡弘が復帰して新1号ライダーが登場した時も、僕は「ええっ!?」と思いました。
シルエットが変わらないものの、スーツの配色が明るめになり、側面にラインも入りました。ラインも一本だけならちょうどいい細さだと思ったのですが、二本線になったことで、よりジャージっぽくなってしまいました。しかも2号なのに一本線、1号なのに二本線と、何だかややこしいことになってしまいました。

「仮面ライダーSPIRITS」は仮面ライダーが敵組織を壊滅させて数年後、仮面ライダーが伝説の存在となった現代(2001年~2002年当時)が舞台になっています。
仮面ライダーが現れなくなった現代に、新たに世界を襲う驚異的な「敵」が現れます。
新たな「敵」に立ち向かうため、世界各地に散らばっていた仮面ライダーたちは集結して「敵」に立ち向かいます。

・(「仮面ライダーSPIRITS」のあらすじ)

アメリカ、ニューヨークを震撼させる「吸血鬼事件」、仮面ライダー1号・本郷猛の相棒だった滝和也は現在FBIに所属して事件を追っていた。
滝はハーレムの教会に住む孤児たちに「仮面ライダー」の話を聞かせ、彼らに生きる勇気を与えていた。
孤児の1人・スパイクはマイケル・ジャクソンのようなスターになることを夢みていた。しかしスパイクは吸血鬼に襲われて、彼は吸血鬼に変貌して人間の生き血を吸うために人を襲うようになった。
滝は現場に駆け付けるが、吸血鬼であるスパイクを撃つことはできない。そして吸血鬼事件は続く。こんな事件が続いても仮面ライダーが現れることは無い。人々の絶望が続く。
そこに、骸骨がプリントされたヘルメットを被った男が「仮面ライダー」を名乗り登場。仮面ライダーイズムを継承する滝だった。
しかし生身の人間である滝には改造人間である怪人には敵わない。滝のピンチ!そこに現れたのは…!

良いですねぇ、この演出!「ダブルライダー」の響きが良いんですよ。かつて1号と2号の総称としての「ダブルライダー」が、変身は出来なくとも「仮面ライダー」の意志を継ぐ者として、共に戦うことを認め合う熱い演出が、昭和ライダーを観て育った僕ら世代にはたまらんのですよ!。

単行本のカラーも良いですが、総集編も、モノクロではあってもサイズが大きいから迫力があって良いのですよ!

第1話で「1号ライダー」が登場し、その後に「2号ライダー」「V3」「X」というように続々と歴代昭和ライダーが登場していきます。各ライダーごとのエピソードが熱くて良いんですよ。村枝先生の「ライダー好きが押されて心地良くなるツボ」を的確にビシビシ押されている感じがして、読後感が最高に心地良いんですよ。
そして歴代ライダーが勢ぞろいしたところで、新たな敵に立ち向かいます。

村枝先生のドラマ作りの暑さは「仮面ライダーをつくった男たち」でも発揮されています。
こちらは仮面ライダー誕生秘話のようなもので、制作に携わった人たちのドラマが描かれています。
「仮面ライダーをつくった男たち」については、こちらで記事を書きました↓。

目次

【漫画紹介】「仮面ライダーをつくった男たち」小田克己・取材、脚本/村枝賢一・画【おすすめ】

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作画配信内での「仮面ライダーSPIRITS」の紹介(00:25から)

「漫画紹介」については、僕が以前からおこなっているニコ生作画配信(現在都合により中断)でも紹介している回があります。
伊原達矢の「お絵描き中(継)」
2時間の配信の中、ラスト30分から紹介しています。

過去の配信動画はYouTubeにもアップしています。
Tatsuya Ihara Live Drawing
2時間の配信を4分割してアップしているので、動画「その4」が「漫画紹介」になっていることが多いです。

 

「仮面ライダーSPIRITS」は現在でもシリーズが連載中ですので、単行本は手に入りやすいです。
総集編のような大型本はさすがに手に入りにくくなっていますね。総集編の3は見つかりませんでした。

追記

2023年9月現在、amazonで総集編の第1巻に3万円以上の値が付いています(!)

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「お宝」といってもプレミアが付いて値段が高騰しているものという意味ではありません。
存在そのものが希少となり、現在、紙媒体として入手困難なものを僕の中で「お宝」と定義しています。
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