*一番上の画像は僕所蔵の本です。「ジャイアントロボ」(横山光輝・小沢さとる 共著/講談社)より引用
特撮やオリジナルビデオアニメーションにもなっている「ジャイアントロボ」の原作漫画版、この本は「原作完全版」として2005年に出版されました。
今から15年前の出版なので「お宝」と呼ぶほど古めの本ではないのですが、「ジャイアントロボ」が少年サンデーで連載されていたのは1967年なので、連載から単行本化されるまでなんと38年かかっています。
そのため「幻の漫画」扱いになっていました。ファンクラブ関連などで「ジャイアントロボ」が収録された本は出ていたようですが、大手出版社から出版されたのは、この「原作完全版」が初めてです。
連載から38年目にしてやっと出版された単行本、これはもう「お宝」ですよ。
(あらすじ)
世界制覇を企む秘密組織ビッグファイアは「GR計画」を進めていた。
T国に旅行者として訪れた草間大作は、ビッグファイアに国連特別捜査機構のスパイだと間違われ、ビッグファイアの基地に監禁させられてしまった。
「GR計画」とはジャイアントロボと呼ばれる巨大ロボットの開発計画だった。その1号機であるGR1が完成、稼働の際に事故が起きて基地が爆発、その隙をついて草間大作は脱出した。
脱出の途中、草間大作はとある機械と対峙する。それはジャイアントロボの音声認識装置であり、草間大作の声が登録されたことでGR1、ジャイアントロボが動き出した。
連載終了からなかなか単行本が出版されなかった理由がウイキペディアにもありますが、「ジャイアントロボ」は東映の企画で横山光輝先生に原作依頼をしたもので、当時多忙だった横山光輝先生は小沢さとる先生と共著で描かれていたためでもあるようです(著者として小沢さとる先生の名前も表記されています)。
小沢さとる先生は「サブマリン707」「青の6号」を描かれています。横山光輝先生との絵柄の親和性も高いので違和感がありません(微妙な絵柄の違いはありますが)。
「サブマリン707」(amazonリンク)
小沢さとる先生は第12話まで描き、以降は横山光輝先生が執筆を続けたそうです。
僕が生まれたのは1966年なので、当然、少年サンデーでの連載をリアルタイムで読んでいません。東映特撮番組の「ジャイアントロボ」も再放送から観た世代です。「ジャイアントロボ」は特撮番組から入ったファンです。
特撮番組のジャイアントロボは着ぐるみでありながらロボットの硬質感や重量感が出ており、スフィンクスを模したデザインもカッコ良くて魅力的でした。主人公、草間大作がジャイアントロボをコントロールするのに、腕時計から音声入力で行うのも画期的でした。
「ジャイアントロボ(特撮版DVD)」(amazonリンク)
僕は横山光輝先生のファンであり、「鉄人28号」のファンです。横山光輝先生の同じロボットもの漫画である「ジャイアントロボ」も読みたかったのですが、単行本化されていなかったので、読むことは叶わないまま長い時を過ごしていました。当時は1967年に少年サンデー誌上で掲載されたものでしか「ジャイアントロボ」は読めなかったのです。
だからこそ少年サンデーの連載から38年経った2005年に念願の単行本化が叶ったときには涙が出るほど嬉しかったです。
作画配信内での「ジャイアントロボ」の紹介
「お宝漫画」については、僕が以前からおこなっているニコ生作画配信(現在は都合により中断)でも紹介しています。
伊原達矢の「お絵描き中(継)」
2時間の配信の中、ラスト30分から紹介しています。
過去の配信動画はYouTubeにもアップしています。
Tatsuya Ihara Live Drawing
2時間の配信を4分割してアップしているので、動画「その4」が「お宝漫画」紹介になっています。
講談社から出版された「原作完全版」は上・下巻がそれぞれ1700円、「資料編」が1600円でした。3冊トータルで5000円です。結構高値ですが、この機を逃したら永遠に単行本は手に入らないと思い、一気に3冊まとめて購入しました。後悔はしていませんw。
amazonでは紙単行本のみの発売ですね。電子書籍は出ていないようです。
上・下巻と資料編の3冊が出ています。
上・下巻のセットもあります。
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僕の本棚には、僕の趣味で保管しておいた漫画が、期せずして「お宝」になってしまったものが数多くあります。
「お宝」といってもプレミアが付いて値段が高騰しているものという意味ではありません。
存在そのものが希少となり、現在、紙媒体として入手困難なものを僕の中で「お宝」と定義しています。
「お宝」とまではいかないものの、一風変わったレア度の高いものは、「漫画紹介」のカテゴリに入れています。
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