*一番上の画像は僕所蔵の本です。「バイクメ~ン」(望月峯太郎・著/講談社)より引用
1950年代のイギリス、ロックンロールとバイクを愛したボニーは、ライバルのドトキンとのバイクレース対決によって死亡した。
しかしロックの神によるロックンロールマジックにより、ボニーは人車一体の「バイクメ~ン」として蘇った。
「バタアシ金魚」「ドラゴンヘッド」の望月峯太郎先生の異色作であり、「ドラゴンヘッド」以前に「ヤングマガジン」(講談社)で連載されていた漫画です。
(あらすじ)
1980年代末の日本、鉄工所を営む「本木"ファッツ"ひろみ」は若い頃にかぶれた50年代ロックンロールスタイルを持ち続ける中年オヤジだった。
だがそのロックな生き方を貫くことで家族や周りの人間たちに迷惑をかけていた。
ライブハウスで娘と共にロックを聴きに来ていた本木"ファッツ"ひろみは、現代的なロックに対しロックの魂が聞こえてこないと激怒。ステージに乱入してライブをメチャクチャにしてしまう。
ライブを妨害されたミュージシャンたちは後日、本木"ファッツ"ひろみの鉄工所に乗り込み破壊工作をおこなった。
その時、鉄工所に置いてあるバイク「トライアンフT120ボンネビル」が動きだした。本木"ファッツ"ひろみの所有物であり、長い間原因不明で動かなかったトライアンフは実は人車一体となったボニーだった。
人車一体となったボニーは、バイクでの姿、人間の姿、そして「バイクと人間の中間」の姿があります。これはバイクのヘッドライトとメーター部分にボニーの顔が付き、頭からハンドルとミラーが生えている姿になります。
特撮番組「電人ザボーガー」を彷彿させるデザインになっていますが、望月峯太郎先生の絵柄で妙におかしな味わいになっています。
ボニーは本木家の居候になります。孤児院育ちのボニーはクセのあるな本木家との共同生活に戸惑いながらも「ファミリー」の温かさを感じていきます。
ボニーのライバルのドトキンもバイクメ~ンとして復活します。ボニーとの決着を付けるために日本に現れます。
1950年代のヒーローだったエルヴィス・プレスリーやジェームス・ディーン、彼らの意志を受け継ぐ人車一体の新しいヒーローが現代日本に蘇ります。
「バイクメ~ン」は何とも不思議な漫画です。なぜボニーとドトキンは自分の愛車と合体して「バイクメ~ン」となったのか?ロックの神のマジックとはいっても何故人車一体となるのか何の説明もありません。
出て来るキャラクターもロックな生き方に憧れる人たちや、それに振り回される人たちなどです。ただこの不思議な漫画はなんともいえぬ吸引力があり、読む側の人間の心を掴んで離しません。
好みにもよると思いますが、「説明不要の面白さ」です。
「バタアシ金魚」の連載が終わってから「バイクメ~ン」の連載が始まります。その約5年後に「ドラゴンヘッド」の連載が始まります。その流れから考えても、「バイクメ~ン」はすごく特異な作品です。
何ともいえないクセの強いこの漫画が僕は大好きです。
作画配信内での「バイクメ~ン」の紹介(09:43より)
「漫画紹介」については、僕が以前からおこなっているニコ生作画配信(現在都合により中断)でも紹介しています。
伊原達矢の「お絵描き中(継)」
2時間の配信の中、ラスト30分から紹介しています。
過去の配信動画はYouTubeにもアップしています。
Tatsuya Ihara Live Drawing
2時間の配信を4分割してアップしているので、動画「その4」が「お宝漫画」紹介になっていることが多いです。
「バイクメ~ン」は紙単行本も高値が付いているのもありますが、まだ入手可能ですね。
追記:2023年9月現在、amazonにて第1巻に3万円以上の高値が付いています。ドユコト…?
電子書籍でも読めます。
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