*一番上の画像は僕所蔵の本です。「エルソナシンドローム」(左伸之介・著/電書バト)より引用
近未来、肉体は滅んでも、その魂を電子化させて永続させる技術が確立した。
電子化された人格は「エルソナ(Electric Persona)」と呼ばれ、ネット上の仮想領域「ハーヴ」の中で永遠の楽園生活を享受することができた。
しかしその分「死」に対する恐れが薄れ、人々は安易に現実逃避として「死」を選択するようになっていく。
そして「死」を促すための安楽死薬「エスコート」が世間に蔓延した。
「エルソナシンドローム」は、そんな時代の物語です。
作者の左紳之介さんは僕の友人であり、7月15日に「エルソナシンドローム」第4巻が発売されることもあって、応援を兼ねて紹介したいと思います。
(あらすじ)
2074年の東京。「エルソナ」の技術が確立して10年が経っていた。
人間は死んでも「エルソナ」となればネット上の仮想領域「ハーヴ」で楽園生活が送れるようになったため、死ぬことの抵抗感が薄れていった。
警察官・タツルギの妹のアキも、男に振られたことで自殺を企てた。楽に死ねる薬「エスコート」を服用し「エルソナ」となり現実世界から逃避した。
タツルギは、アキに安易に死を選択させた「エスコート」を憎み、その元凶を探りアキの復讐を誓った。
ネット上の仮想領域「ハーヴ」の中で魂が永遠に生きられるのにもかかわらす、機械の体を借りて現実世界に戻る者もいて、彼らは「帰俗者」と呼ばれています。
警官のタツルギは「帰俗者」のトラブルに立ち会い疑問に思います。現実世界がクソで「生きている意味などあるのかよ」と思っているタツルギには、「ハーヴ」という楽園からわざわざ現実世界に戻ってくる「帰俗者」を理解できません。
しかしタツルギの妹のアキは現実社会に嫌気が差し自殺を選択します。タツルギは考えます。現実世界がクソであろうとも、誰でもその苦しみを乗り越えて成長しようとしますが、「エスコート」の存在が死を選択するハードルを下げてしまっているのだと。
タツルギはアキに死を選択させた「エスコート」を憎み、「エスコート」を流布している人物を探し出すことでアキの復讐を誓います。
魂だけが永遠に生きられる世界、現実世界で「生きる意味」とは何なのか?
「エスコート」を追うことでタツルギは壮絶な戦いに巻き込まれていきます。
「エルソナシンドローム」は現在、マンガonウェブにて連載中です(現在は休刊)。現在7月1日発売の第22号に最新の第20話が掲載されています。
・Kindle(amazonリンク)
またマンガonウェブの発売1ヶ月前から、著者・左紳之介さんのnoteにて早読みとして先行公開されています。
本編プラス付録があります。
ESマガジン (エルソナシンドローム先読みマガジン)
「エルソナシンドローム」、実は電子書籍のみの販売です。このペーシの一番上の写真のように紙単行本の販売はありません。
この紙単行本は左紳之介さんが「エルソナシンドローム」製作にあたりクラウドファンディングをおこない、支援したサポーターへの限定リターン品として製作されたものです。
2014年、左紳之介さんは漫画家・佐藤秀峰先生の「マンガonウェブ」が主催する「第6回ネーム大賞」に「エルソナシンドローム」のネーム版を応募しました。
「エルソナシンドローム ネーム版」(現在、サイト削除)
「エルソナシンドローム」は佳作を受賞、賞金と副賞のクラウドファンディングの権利を獲得しました。
第6回ネーム大賞結果発表(現在、サイト削除)
クラウドファンディングは応募作だったネーム状態の作品を、支援を募って原稿を完成させるというものです。
支援したサポーターには、支援金額のランクによって受け取れるサポーター限定の「リターン品」があります。そのうちの一つが紙の単行本です。
僕が「ネーム大賞」のことを知ったのは、左さんがクラウドファンディングを達成した後だったので、僕はサポーターになっていません。
僕は左紳之介さんが受賞した次の「第7回ネーム大賞」(現在、サイト削除)に応募しました。それを機に左紳之介さんのことを知り、ツイッターで左紳之介さんの活動を応援するようになりました。
佐藤秀峰先生の仕事場「佐藤漫画製作所」では「シェアデスク」といって有料で仕事スペースの貸し出しをしています(現在、サービス終了)。僕もそれを利用することで左紳之介さんとお会いすることができました。
そのときお互いの著書を交換して、僕は「エルソナシンドローム」の単行本をいただきました。クラウドファンディングで僕はサポーターになっていないのに申し訳なかったです。
「エルソナシンドローム」の紙単行本もレアな存在ですが、さらにその本にサインもいただきました。
「エルソナシンドローム」は左紳之介さんが元々、自分でKindleで出版しようとしていた作品です。
「エルソナシンドローム」公式サイト
「マンガonウェブ」での連載も決まったこともあり、佐藤漫画製作所の「電書バト」を利用して電子書籍を出版しています。
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目次
「電書バト」への電子書籍出版依頼のやり方
(一番上の画像は「電書バト」のサイトです) *2021年7月5日更新 (紹介記事の内容は「電書バト」のサイトを参考にしております。) 「電書バト」は漫画家・佐藤秀峰先生の「佐藤漫画製作所」が受け付けて ...
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作画配信内での「エルソナシンドローム」の紹介
「漫画紹介」については、僕が以前からおこなっているニコ生作画配信(現在は都合により中断)でも紹介しています。
伊原達矢の「お絵描き中(継)」
2時間の配信の中、ラスト30分から紹介することが多いです。
過去の配信動画はYouTubeにもアップしています。
Tatsuya Ihara Live Drawing
2時間の配信を4分割してアップしているので、動画「その4」が「お宝漫画」紹介になっていることが多いです。
左紳之介さんと僕は同い年です。
お互い50歳を過ぎながら漫画を描くことにもがいています。
だから漫画を描く「同志」として応援したくなります。
また「エルソナシンドローム」がクオリティが高いというのも理由の一つですが。
「エルソナシンドローム」はKindle及び多くの電子書籍サイトにて配信中です。
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僕の本棚には、僕の趣味で保管しておいた漫画が、期せずして「お宝」になってしまったものが数多くあります。
「お宝」といってもプレミアが付いて値段が高騰しているものという意味ではありません。
存在そのものが希少となり、現在、紙媒体として入手困難なものを僕の中で「お宝」と定義しています。
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