【お宝漫画】「惑星ロボ　ダンガードA」松本零士・著【おすすめ】

＊一番上の画像は僕所蔵の本です。「惑星ロボ　ダンガードA」(松本零士・著/秋田書店)より引用

＊2023年2月13日に松本零士先生は満８５歳で逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

「惑星ロボ　ダンガードA」は1977年放映のロボットアニメです。

「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「UFOロボ　グレンダイザー」の後番組として始まりました。

ロボットアニメ枠として放映されましたが、それまで永井豪先生ロボットアニメが続いた後、松本零士先生参加の作品になっています。

松本零士先生は「惑星ロボ　ダンガードA」のコミカライズも描かれています。

「惑星ロボ　ダンガードA」のアニメの序盤は、惑星「プロメテ」移住のためのメカである「ダンガードA」を乗りこなすための訓練の日々が続きます。

鉄仮面の教官キャプテン・ダンは、主人公の一文字タクマを一人前のパイロットにすべく厳しい訓練を課します。ロボット版スポ根モノの展開が続きます。

そのため主役メカであるはずの「ダンガードA」は、初登場が第４話、活躍しはじめるのは第１３話からというロボットアニメらしからぬ展開っぷりです。

松本零士先生のコミカライズ版は、もっとスゴイです。
一文字タクマの「ダンガードA」の操縦訓練の日々が続くのはアニメ版同様ですが、肝心の「ダンガードA」はほとんど出てきません。それどころか全く活躍しません。

ウィキペディアに書かれてましたが、どうやら松本零士先生は巨大ロボット物があまり好きではないらしいですね。コミカライズ版では「ダンガードA」は最終回最後の見開きページでのみ初めて登場します。

しかも惑星「プロメテ」にて平和と友好の記念碑として直立不動で破棄という扱いです。巨大ロボット物の漫画なのに、全く稼働せずにそのまま破棄ですw（サテライザー形態としては少しだけ登場）。

さらにアニメ版で人気の美形敵側青年将校トニー・ハーケンも出て来ません。

ある意味、伝説級の漫画です。さすが松本零士先生、他の漫画家ができない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる！あこがれるゥ！。

「宇宙戦艦ヤマト」のコミカライズ版を描かれたときとは熱量が全然違いますね。

アニメ版「惑星ロボ　ダンガードA」を観た人がコミカライズ版を読むと、ホントに唖然としますよ。
これは松本零士先生の作品の中でも「奇書」ですね。

紙の単行本では「復刻決定版」が大型サイズで上下巻出ていますね。ただ１冊7000円を越えています。
大型サイズで最後の見開きのダンガードＡを見たら、絶望感も大きいでしょうねｗ。

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